お銀さま

二年ぶりに「お銀さま」のお墓を訪ねてお参りさせていただいた。渡辺崋山がお銀さまを訪ねた旅の跡を追うように車で都筑(荏田)から厚木までドライブを楽しみました。崋山とお銀さまについては、以前にブログに書いてますので、リライトします。

都筑にある荏田は江戸時代には宿場町となっていて、天保2年(1831)に桝屋という旅籠に渡辺崋山が投宿して、宿の主人と意気投合したという記録が崋山の『游相日記』という旅日記に記されています。渡辺崋山という人は三河の田原藩の家老で、画家としても有名ですね。蛮社の獄(ばんしゃのごく)で蟄居となり自死しています。仕えていた藩主の三宅康友の女中であった「お銀さま」に藩主が手を付けてしまい、お銀さまは子供(友信)を生んだあと高座郡小園村(現綾瀬市)早川村の実家へ帰り、大川家に嫁ぎ子供2人を産んでいます。その友信が成長し、生みの親のお銀さまの消息を知りたいという依頼もあり、崋山が少年時代に世話になったお銀さまを訪ねる旅であった。都筑と縁がある話であるし、大山までの途中のルートなので、寄り道をしたというわけです。二人が再会した時は、崋山が39歳、お銀さまは47歳。お銀さまは79歳の天寿を全うしたということです。

カテゴリー: 未分類 パーマリンク

コメントを残す